人間の筋肉の70%以上は下半身に集中しており、この部分を鍛えるか否かで若々しさを保てるかどうかが決まります。
人間の筋肉量は20代後半から30歳を頂点として、歳をとるごとに1%ずつ低下してきます。例えば30歳の方と80歳の方を比較すると、約50%は筋肉量が低下しています。40代半ばを過ぎて、日常生活の中で、膝を曲げる、立ち上がる、バランスを保つ、荷物を持つ、歩く・:そういった動作に不安を感じたら要注意。体を動かしたり、支えるための力が足りない″筋力不足”の状態です。
特に注意したい転倒やつまずき 中高年にとって「転倒やっまずき」は、取り返しのつかないことにもなりかねません。骨折ともなると、身体的なダメージだけでなく、不安や意欲の低下といった精神的なダメージにもつながります。これが結果的に「寝たきり」という事態になることも多いのです。
対策としては、やはり「運動」です。しかし、歳をとるだけで筋肉量は低下していきますので、若者と同じようにトレーニングするだけではダメです。「栄養」もしっかりと補給しなければなりません。まずは、筋肉を維持するために必要な栄養素を摂りましょう。また、骨に良い成分を一緒に摂取すると効果的です。
高齢者は食が細くなり、栄養が不足しがち。食事で足りない分は、健康補助食品などで補うことも大事だと思います。
運動の内容も、ゆっくりと負荷をかける。スロートレーニング″が良いでしょう。日常生活の中で、例えば机に手を置いて、ゆっくりしゃがんでゆっくりあかって…を繰り返す。そういった運動を継続し、習慣にして長く続けてみてください。また、買い物に出かけたり、散歩をしたり、歩くことも大切です。
「運動」と「栄養」この二つの健康習慣こそが、高齢者が活動的な毎日を送るために必要な要素なのです。体の動作に不安を感じ始めた人は、ぜひ今日から生活の中に取り入れてみてください。